フィールドデーコンテスト(準備編)
プロローグ:フィールドデーコンテストに参加しよう!
無線に復活したのに、ろくに運用していない。
トランシーバーを作ったのに、運用実績がないものが何個も積まれている。
こんな状況なので、せめて年に一度のフィールドデーコンテストくらい、しっかり無線しようではないか。
と思い立ち、調査開始。
このブログでまずはありがたく勉強させていただいた。
三頭山、という山が気になり始めた。
初心者向けで、1500m超え、奥多摩移動四天王、SOTAにも登録されている。
間違いなく飛びそうな山だ。
三頭山山頂で、テントを張って、無線ができる、という情報は下記で入手できた。
http://www.grandpas-shack.com/FMC/kaiho/fmc_kaiho08.pdf
手書きの貴重な資料のようだ。
頂上でテント張って無線ができることはわかったので、無線機とテントと食糧を持って登れば、なんとかなるか。
ただ、情報が古そうなのが気になる。今は事情が違っていてNGなどあるかもしれない。
交通
車は家族が使うであろうから、電車での山行を計画。
武蔵五日市駅から標高約1000メートルの都民の森までバスが出ている。残りの500mを、コルクの敷かれた整備された道を歩けばいいだけ。なんとも初心者にありがたい山だ。
帰りの時刻表。16:45までに都民の森についていなければならない。
ヤマレコというアプリで先人の山行記録が沢山、残されている。
これらを参考に、ヤマレコで計画を作ってみる。
出発地点と目的地をタップすると最適なルートと時間が自動で算出される、非常に便利なアプリだ。
無線装備
まだ交信実績がないトランシーバーは一応すべて持っていきたいと思っている。
・50MHz AM TX + Xcon
・KD1JV Tri-bander
・10MHz CW TRX
1エリア6mAMロールコール 毎週日曜日21時~なので、残念ながら6m AMでの一番の交信チャンスは山を降りている頃。
新たに購入したもの
ウェア
やはりユニクロの高性能ウェアはこういう用途では信頼できるし、着るものは試着してから買いたいと思い、ユニクロへ。ドライEXの上下を購入。
ズボン: ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツ(丈長め69cm~75cm)
寝具
夏なのでシーツで十分かなと。お試し価格で買えるこのコンパクトシーツを購入。
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靴
分からないので、Amazonでベストセラー一位のものを購入。安い。これを基準として、もっと山に行くようなら、用途に応じたものを選べばよい。
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靴は最適なサイズがわからなかったので、Amazon prime try before you buy というサービスを使った。
4商品まで選べて、そのなかから1つ買うものを選んで、のこりは着払いでAmazonに返送するというサービス。サイズを比較しながら選べて、大変ありがたかった。
燃料
ダイソーの固形燃料とコンパクトストーブを購入。一番場所を取らないし、安いと判断した。
電池
持ちがいいとの評価のエボルタネオを40本購入。単3乾電池8本ケースで5回分あるので十分だろう。
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食糧
近所のスーパーで思うがままに購入してきた食品たち。
以上、追加購入したものはこれだけ。
ザックは母が使っていたお下がり、テントだけは朝霧JAMに行くときに買ったエアライズ2という本格的なものがあり、それっきり使っていないのでもちろんこれを使う。
ズボン 2,990
上着 2,990
寝具 1,580
靴 3,950
燃料 550
電池 1,620
食糧 1,708
計:15,388
買い始めるとキリがないので、本当に必要と思われるものだけを、なるべく安く買った。
やりくり上手といえるのか、けち臭いのか。
雑誌などで紹介されている登山グッズなどはゼロ一個多い価格で販売されている。
入門時にいいものを、という考え方もあるが、今後続けるかもわからないので、今回はなるべく安いものを選んだ。
もし、今回味をしめて、続けたいとなったときには、いいものを買えばいい。
ログ提出準備
ログ提出用の項目を確認。
日付、時間、バンド、モード、コールサイン、送信番号、受信番号、マルチプライヤー、最後のPtsは局種係数だと思う。
交信相手局の運用場所を示す都府県・地域等、とあるので、相手から受け取ったコンテストナンバーの都道府県ナンバーだけを記載すればいい、ということで理解した。
Pts(局種係数)は「フィールドデーステーションA」なので2で固定で良いと思う。
結論、ログとしては、日付、時間、バンド、モード、コールサイン、送信番号、受信番号があればいい。
今回は荷物をミニマムにするためと、破損してしまうと怖いので、PCは持って行かず、ログは手書きの紙とペンでやろうと思う。
無線局免許状の申請
2アマに合格し、10MHz TRXを制作したりがあったので、年に一度のフィールドデーコンテストで、当然これらの制作物で思いっきり交信を楽しみたい。
急ぎ、無線局免許状の更新手続きを行い、無事、更新が完了した。
さて、当日、どうなったか?
フィールドデーコンテストへは参加せず、結果的に、計画倒れで終わった。
まず、三頭山の計画は、妻に反対された。そんな慣れない事一人でするなと。当然である。山中泊、しかも標高1500m、ハイキングは昔は行っていたものの、大人になってからはほとんど行っていない、とくれば、無理もない反応である。正直、自分でも、大丈夫かな、という気持ちがあった。
そこで、雷電山のほうの計画で行こうとしたのだが、こちらは、青梅方面に住んでいる実家の両親の家で一泊させてもらって、夜は近所の浅間岳で、朝から雷電山に向かおうと思い、両親に相談したところ、反対された。夜にそんな山の中に行くのは危険だと。
周りに心配をかけてまで行くことでもないので、いったんここで、フィールドデーコンテストへの参加は諦めることにした。コンテスト開始2時間前の19時頃のことである。
一抹の絶望感の中、一つの疑問が生じた。
いったい、どういう人が、フィールドデーコンテストを、この規約の中で十分に楽しめるのだろう?
そう考えていると、Xのタイムラインでこういうものが目に飛び込んできた。
なるほど!大学生にとっては、まさにうってつけのプレイグラウンド足りえるわけだ。
非常に腹落ちした。
また、フィールドデーコンテストとはこのように楽しむものだ、とも思った。
かくして、フィールドデーコンテストは今の生活パターンだと、参加が難しそうであることは分かったし、上記の引用のように、この規約の中で楽しんでいる人もいるので、別にJARLが時代遅れ過ぎるルールを改変しない怠慢を責めるわけにもいかないことも分かった。
次に、冒頭書いた、フィールドデーコンテストへの参加を思い立った大きな理由である、アマチュア無線に復活したのに、ろくに運用していない、という問題を解消するための、代替案は、どうするか?ということを考えた。
それを私は「SOTA」に求めようか、という気になり始めている。
SOTAとは、Summit On The Airの略で、登山と無線を掛け合わせた比較的新しいアクティビティである。
SOTAに登録された山に登り、無線で交信し、条件を満たすとポイントを得ることができる。
ポイントに応じ、あるいはその他条件に応じ、アワードが付与される。
SOTAに無線のモチベーションを求める理由としては、以下だ。
- 今回のフィールドデーコンテストの準備ですっかり山岳無線運用に魅入られたこと
- フィールドデーコンテストのように、時間的制約を受けないこと(思い立った時、自分の都合のいいタイミングに行ける)
- 日帰りで、4局と交信すればアクティベートできるというお手軽なルールであること(フィールドデーコンテストの準備は、土曜の夜9時開始、翌15時まで、という時間の指定に、振り回されつづけた)
- 気に入っている10MHz帯も使って良いこと
- FT8などのデジタルモードでもOKなこと
といった感じである。
また、SOTAは、2002年という比較的新しく興ったムーブメントであるので、現代人の生活に無理のない設計になっているのであろう、SOTAの計画を練る際、フィールドデーコンテストの計画でつくづく感じた、生活パターンとかみ合わない難しさ、みたいなものを感じることが無い。
まずは、夏に家族・親戚と筑波山に行くことになっている。
筑波山もSOTAの対象の山として登録されているので、ここでCW/FT8でSOTA運用することを考えてみようと思う。