オーディオ用LPFを制作しました

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オーディオ用LPF(ローパス・フィルタ)というのは受信した信号に対し、必要な音域以上の音成分をカットし、ノイズや混信の少ない状態で電波を受信するための、外部装置です。

今回はアマチュア無線用に、SSBモード、CWモードでの利用を想定したものになります。

制作にあたっては、JF1RNR今井OMの「ラジオと電子回路」のP.114~115に作例があり、こちらを参考にしました。

この作例では、SSBは2.2kHz、CWは600Hzをカットオフ周波数とした設計となっており、今回はこれをそのまま踏襲する形にしました。

完成したものを使ってみた様子は下記の通りです。

メーカー製リグでは効果がわかりにくいという話もございますが、BCLラジオや自作リグではこのように効果がすごいです。

回路は、書籍の回路図そのままですので、そちらを参照ください。

まずは製作に必要な部品一覧です。

部品一覧

プラスチックケース SW-100B×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-15129/
モノラルミニジャック×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-12524/
ステレオミニジャック×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-06257/
ユニバーサル基板×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07618/
ロータリースイッチ(2回路6接点)×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00101/
18Ω抵抗×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-14272/
20Ω抵抗×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-03820/
トロイダルコア FT-50#77×4 http://www.maroon.dti.ne.jp/satodenki/
0.8mm ポリウレタン線 10m×1 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-13709/
10μF積層セラミックコンデンサ×8 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03095/

ユニバーサル基板は、大きいものを買ってカットしてます。15穴×25穴程度あれば何でもOKです。

製作の流れ

部品を揃えたら、ケースに穴をあけてしまったほうが良いと思います。

ロータリースイッチは直径10mm、ヘッドホン端子は直径6~7mm。

ロータリースイッチのストッパーは直径3mmで、私の場合このような位置になりました。

ストッパー用の穴の位置

ロータリースイッチの軸は、1.5cm程度に切ってしまいます。ニッパーで切れてしまいました。

ロータリースイッチとヘッドホン端子を先にケースに取り付けてしまったほうが、配線の長さが適切になるので良いと思います。

回路図と写真を参考に組んでいくと、私の場合このようになりました。

AF LPF 内部

書籍の作例との違いは、SSB用とCW用で一枚の基板上に組んでしまったところくらいでしょうか。

ロータリースイッチの配線は下記のように接続しました。

ロータリースイッチの配線

まとめ

こちらをヘッドホンと受信機の間に、挿入するだけで、SSB/CWとも、ホワイトノイズや混信が消えて聞きやすくなりました。

簡単で再現度が高く実用的なプチ工作、いかがでしょうか。

完全アナログで、電池を使わないで良いというところも素晴らしいと思います。

これからBCLや交信で大活躍することでしょう。

また使ってみて何かあれば追記します。

jk1ohm

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