CS-40V(KN-Q7A)のデジタルVFO化
CS-40V(KN-Q7A)のVXOを、デジタルVFO化しました。
大まかな流れとしては下記のようになります。
- 部品集め
- Arduino nanoスケッチ書き込み
- 基板への部品の取り付け
- フロントパネル加工
- CS-40Vへの取り付け
- 調整
部品集めは文末の部品表をご覧ください。
Arduino用ソースコードはこちら↓です。
40/20 Dual Band with OLED for KN-Q7A – ZIP
これを3か所修正しました。
修正①:151行目~162行目を削除しました。
※元のプログラムはジャンパー線の状態に応じて20m/40mを切り替える方式ですが、私はプログラムを書き換えてバンド切り替えを対応することにしたため
修正②166行目のbfo_freq = 8464750; としました。
※ここは個体毎にトライアンドエラーが必要な箇所かと思います。
修正③217行目の si5351.init(SI5351_CRYSTAL_LOAD_10PF, 25000000); としました。
※秋月のSi5351aモジュールを使う場合マストの修正です(25MHzの水晶が使われているため)
Arduinoスケッチの修正は以上です。これをお手持ちのArduinoに書き込んでください。
基板への部品の取り付けはまずユニバーサル基板を下記のサイズにカットします。
これに対し下記のマニュアルの18ページにある回路の通りとなるよう、配線していきます。
Assembly Manual for VFO Board マニュアル
抵抗とコンデンサがいくつかという非常に簡単な回路ですし、上記マニュアルのほうが参考になるとおもいますのでここで詳細の説明は割愛します。
以下は、私の場合の作業の様子です。
基板完成後、フロントパネルを加工します。
キット購入時に2つ、予備のフロントパネルが同梱されているかと思います。
それを利用し、下記のように加工しました。
基板、フロントパネルが完成したら、CS-40Vに組み込んでいきます。
このように非常にコンパクトにVFOユニットが完成し、元のキットのケースのままデジタルVFO化できました。
プログラムの書き換えで80m,20m,15mにも出られるし、40mもバンドフルカバレッジ化された事で交信の幅が大きくひろがります。
基板にArduinoを固定する際、プログラム書き換えの利便性を考慮して、USB端子にUSBケーブルが接続しやすいような位置にすると良いと思います。
また、プログラムを工夫して、ボタンを押してバンドを切り替えられるよう改造すると便利かもしれません。
参考ドキュメント
日本語のドキュメント
英語のドキュメント
Assembly Manual for VFO Board マニュアル
40/20 Dual Band with OLED for KN-Q7A – ZIP
部品リスト
Maker Nano https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-16282/ ¥1,480
3ch出力プログラマブル周波数ジェネレーターモジュール Si5351A使用 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-10679/ ¥500
0.96インチ128×64ドット有機ELディスプレイ(OLED) https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/ \580
2色LED付スイッチ付ロータリーエンコーダ(赤・緑)ツマミ付セット:赤・青でも可,秋月電子 270円 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05771/
面スルーホールガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Cタイプ めっき仕上げ 72×47mm 日本製 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03231/ ¥90×2=¥180
リード型積層セラミックコンデンサー 0.1μF50V F 2.54mm (10個入)https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00090/ ¥100
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W1kΩ (100本入)https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-25102/ ¥100
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W330Ω (100本入)https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-25331/ ¥100
2種ポリウレタン銅線 2UEW 0.4mm 10m https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-13709/ ¥190