KD1JV Tri-bander 開封レポート
注文前
第二級アマチュア無線技士の資格に合格したので、10/14MHz帯に出られるCW用のコンパクトなリグが欲しいと思い、考えられる候補を比較してみた。
候補としては、SW-3Cを筆頭に、EGV+, uSDX, QCX-miniなどがある。
いずれもKD1JV Tri-banderより後発で、それぞれ、価格、機能、見た目など、一長一短あり、魅力的だった。
そんななか、KD1JVを購入することにしたのは以下のような理由である。
- キットなので、作る楽しみがある
- 実用性が高い(DDSでのバンドフルカバレッジ、5Wの出力、コンパクト)
- アメリカ製のリグへのデザインや質感に対する憧れ
- ネット上での高い評価
注文
2アマ合格記念、ということにかこつけて家庭内稟議を通し、4/26、Tri-banderをインターネットで注文。
到着
注文後、一ヶ月弱かけて、5/22、約1万キロメートルの旅路を経て我が家に到着した。
このような外観で梱包され自宅に届いた。
梱包を解くと、ダンボール箱が現れた。さらに開封すると、本体シャーシが、ビニールに包まれてお出ましである。
サイズ比較のために、YM-150でできた製作途中の10MHz CWトランシーバーの上に載せてみた。サイズ感はこのように、YM-150とほぼ同じである。
さらに開封を進めるとこのようにシャーシの中に部品一式が詰められている。
シャーシはヘアライン加工が施されているが、若干荒いと感じる場合は、紙やすりで研磨しても良いだろう。
フタについては、着色している人が多いようだ。そのまま使って、ジッポーライターのように、風合いの変化を楽しむのも良さそうだ。
部品点数チェック
160点であった。
CS-40V 7MHz SSB TRXの部品数が259個。
CS-40Vの61%、ということで、どれくらいの作業ボリュームか、ある程度、覚悟ができた。
TribanderはCS-40Vと異なり、リレーによるLPFの切り替えなどのマルチバンド制御が必要だが、CWモード専用機、かつ、ディジタルVFOなので、SSB機フルアナログのCS-40Vより回路がシンプルで、その分部品点数も少なくなっているようだ。
メインPCB
ヒューズが入った基板は実は初めて。左側が受信部、右側が送信部、手前がDDS、マイコン。
ファイナルも、今までのキットは、シャーシに密接させるパターンが多かったので、こんなど真ん中に、放熱されずにあるというのは、少し新鮮である。
回路図
受信部
RF用のSA612→クリスタルフィルター→IF用のSA612→AFアンプ。
一方、CRK-10は、ダイレクトコンバージョンなのでRFフロントエンド、アンテナからすぐのところでフィルター処理され、NE602一つでAFアンプに向かう。
The receiver is a classic SA612 circuit, widely used in QRP rigs. The 1st mixer input is double tuned for good image and out of band signal rejection. A four crystal IF filter using matched crystals provides good selectivity and opposite side band rejection. The use of four crystals and low profile HU-49US crystals results in noticeably better performance than three crystal filters using the tall, HU-49U crystals.
これはマニュアルからの引用。背の低い4つのクリスタルのIFフィルターの構成は、背の高い3つのクリスタルより選択度と逆サイドバンドの減衰は良好とのことである。
ちなみに、CRK-10のクリスタルフィルターは、背の高いクリスタルが2つである。
その他の回路図
MPU,DDS,TX
DDS
キットに含まれる部品
その他、キットに含まれる部品は下記の通りであった。