10MHz CWトランシーバーの製作
第二級アマチュア無線技士の免許を取ったので、10MHzと14MHzにも出られるようになりました。
特に10MHzは7MHzと並んでCWが盛んなバンドなので、2アマを取るモチベーションにもなっておりました。
さて、どんなリグで出ようか?と考えました。
まずは、一番労力をかけずに出られるQP-7C のバンド拡張から手掛けました。
作業としては、10MHz帯に共振するコイルとLPFの製作だけです。
QP-7Cは、FT8も出られるので、助かります。
現状、うちの設備で、10MHzでFT8に出る唯一の方法はこのQP-7Cを使う方法です。
もう、仮に一アマになっても、出られるバンドが増えることは無い、せっかくの最初で最後の機会なので、10MHz用のトランシーバーを作ってみようと思い立ち、「手作りトランシーバー入門」にある10MHz CWトランシーバーを作ってみることにしました。
出力2Wと、この書籍の中でも、実用性がピカイチの作例に思えましたし、水晶ではなくLC発振というのも興味をそそられました。
現状、ひとまず無事、完成しましたので、記事にまとめてみようかと思います。
まずはRNR 今井OMの読者はおなじみ、ランド基板の準備からです。
一回動かなかったのでサトー電気さんでちゃんとしたC1971を買ってしまいましたが、C2078での代替はもう少しトライアンドエラーの余地はあると思います。私も余力があれば検証してみたいです。
100pFのトリマ、というのがどこにも売ってなく、サトー電気さんに90pFというのを利用。
また、1S2208というダイオードを、ヤフオクで取り寄せた。
こういう経験の積み重ねで、アナログ回路に対するカンが養われていくのかもしれません。
受信部の問題は、サイドトーンがうまく出てない キャリブレーション音も聞こえない IF用のTA7358Pのピンに適当にピンセットで触れると放送波が入ってくる、といったものでした。
これは原因としては、IF段の発振がうまくいっていないためでした。
水晶単体だとちゃんと発振するのですが、周波数をずらすために水晶にぶら下げたLCでいくら頑張っても発振しない状態でした。
受信部が正しく動作したときは、感動しました。
ただ、いじりすぎて水晶の足が折れてしまい、結局追加購入することになりました。
サトーさんへの注文は、お目当ての水晶二個、LC無しでも欲しい周波数が得られるかの試験のための水晶三個、150pFコンデンサ5個、しめて計1141円。
制作費は結構かかってます。
ファイナルC1971が1570円、TA7358Pが2個で836円 、1S2208ダイオード600円、 水晶1590円 、試験用水晶528円 YM-150 1180円 だけで、計6304円。
その他汎用部品とはいえ、コイルなんかも高い。
本当に、受信音のきれいさ、ノイズの無さは自作ラジオの中でもピカイチです。
QSOできたらまたご報告いたします。
このトランシーバーの作例は下記の書籍に掲載されています。
「手作りトランシーバー入門」
紙版
PDF版